1720系「DRC(デラックスロマンスカー)」は、国鉄が日光線に投入した157系に対抗すべく、1960年にデビューしました。ボンネット形の先頭車をもつ堂々たる特急専用車(6連固定)で、もちろん冷暖房完備。座席は3段式リクライニングシートです。
①.⑤号車にはビュッフェがあり、さらに③号車にはジュークボックス付きの「サロンルーム」まで設けられていました。
1700系は1720系よりさかのぼること4年の1956年に投入された平行カルダン駆動方式の高性能特急車です。座席はリクライニングシートでしたが、前面貫通形の2両編成が基本で、当初は冷房もついていませんでした。1959年には冷房化改造されましたが、1720系の豪華さにはかなうわけもなく脇役となってしまいました。
そこで1971~72年に1700系は「DRC」と同じ車体に載せ替え面目を一新。
1720系とともに浅草~東武日光間を最短1時間41分で結び、日本を代表するロマンスカーとして活躍しました。ともに1991年に引退。