西武鉄道5000系は1969年の西武秩父線の開業にあわせて登場した西武初の有料特急用車両です。当初は4連で新製されました、後年6連化され、1978年には6連×6本=36両が勢揃いしました。なお、5000系は日立製です。
足回りについては、旧101系と同じく、出力アップした150kwのモーター(HS-836-Nrb・Prb/TDK-8010-A)を搭載し、電気ブレーキ付きの電磁直通ブレーキ(HSC-Dブレーキ)を採用しました。
101系は「ASカー(All round Service Car)」とも呼ばれるのですが、これは急勾配が続く西武秩父線を走行するための装備であると同時に池袋線でも十分通用する性能を有した優れものです。
それゆえ秩父線特急5000系レッドアローもこれと同様の装備を有することとなるのです。
1994年、10000系NRAが池袋線にも配属され、5000系は順次置き換えられ、翌1995年には西武から全編成がその姿を消しました。