西武701系は1963~67年製。西武初のカルダン駆動車601系(1963年製)に続いて、1963~67年に4連×8本=192両が新製されました。
主要機器は601系を踏襲し、電動カム軸式の抵抗制御装置MMC-HT-20Aを偶数車に搭載。1C8M制御でMMユニットを構成します。
電動機はHS-836-Frb定格出力は120kW、駆動方式は中空軸平行カルダン、歯車比は5.60 電動台車は、FS342(国鉄DT21タイプ)付随台車も、TR11A(国鉄払下げの省形台車)を採用(69年以降、空気ばね台車であるFS072へ順次換装)
制動装置は発電制動を持たない自動空気ブレーキ仕様、低圧電源は直流100V仕様と、経済性ならびに従来車との併結を考慮しました。
ただし外観は551系と同一の車体を採用した601系に対して、701系はデザインを一新、101系に引き継がれてゆきます。
1975年より冷房化改造にあわせ電磁直通ブレーキ (HSC) 化がなされ、おもに新宿線系統で活躍しました。
1988年から廃車がはじまり、1997年姿を消しました。
801系は1968年製、701系のマイナーチェンジ版です。よって車体外観・主要機器の仕様とも概ね701系を踏襲していますが、車体側面が張り上げ屋根風となったことに加え、制御車の台車が空気ばね台車(FS067 ) に変更されました。
形式変更に至ったのは低圧電源が交流仕様に変更された点にあるとおもわれます。
801系は1968年に4連×5本=20両が新製されたのみです。69年には101系が量産されることになったからです。
701系同様801系も冷房化・電磁直通ブレーキ化が1978~83年に施工されています。1997年姿を消しました。