SSE車は1957年7月、3000形「SE」としてデビュー。当時は8両連接の固定編成、全て電動車で、形式はいずれもデハ3000形でした。
車体は軽量化のため張殻構造とし強度補強のためリブが入っています。
制御装置は、電動カム軸式抵抗制御装置(1C4M)のMM-50A形(東芝)。主電動機は、出力100kWの直流電動機TDK-806-1A(東洋)。
駆動装置は中空軸平行カルダン駆動方式で、歯数比は3.71(登場当初)でした。
ブレーキは、HSC-D。台車は、近車が得意とするシュリーレン台車 KD17(電動台車) KD18(付随台車)です。
冷房装置については、当初取り付けられていませんでした。
1962年2月から冷房設置工事が行われ、9,000kcal/hのCBU-381形を1両あたり2台ずつ搭載しました。
1968年、御殿場線電化にともない、SE車(8両連接車×4編成)を5両連接車×6編成に組み換え改造、御殿場線直通列車に使用することにしました。これがSSE車です。
その際、ギア比を4.21に改めています。また3号車は両端とも付随台車となったため、新形式のサハ3000形が登場しています。
1991年3月定期運用が終了、1992年3月にさよなら運転が行われ、全車両が廃車となりました。