60000形「MSE」は、ロマンスカーの東京地下鉄(東京メトロ)直通運転用として2007年にデビューしました。連接車ではなく20m級ボギー車として6連(4M2T)2本と4連(2M2T)1本の計16両が日車で製造されました。
車体はダブルスキン構造のアルミニウム合金製で、制御装置はVVVFインバータ制御(IGBT)SVF-089-A0,SVF089-B0[東芝]を採用。
1C4M方式2群を1ユニットとして2・4・8号車に搭載します。
主電動機は、出力190kWのかご形三相誘導電動機MB-5123-A2[三菱電機]で、ギア比は4.16。LSE→VSEと同じです。
駆動装置は、通勤車と同一のWNドライブが採用されました。これもVSEと同じです。
なおTIOS (Train Information Odakyu management System)が導入され、編成中のブレーキ制御を統合することにより編成全体での滑走発生を抑制する「編成滑走制御」を導入しました。
台車は日車製の積層ゴム軸箱片支持ボルスタレス式で、ND-739(M車)、ND-739TまたはND-739TA(T車)。ヨーダンパは省略されています。
保安装置はOM-ATSのほか、東京メトロ用のCS-ATCを搭載します。
また、2012年3月より「あさぎり」にも使用されることからJR東海用のATS-STも搭載しています。