西鉄1000形は北九州線と福岡市内線の双方に導入された連接車です。
番号も重複するのでマニアにはやっかいな電車です。ただ北九州線用と福岡市内線用とでは外観に若干の差異があり、福岡市内線用が大きな1枚ガラスの正面窓が中央にあるのに対し北九州線用は中桟の入った左右分割窓となっているのですぐわかります。
また北九州線は1000形には2車体連接車と3車体連接車の双方が存在するのに対し、福岡市内線は2車体連接車のみです。しかい投入時期の違いなどによって1001形1101形、1301形と分類されます。なお福岡市内線用の1000形については1975年の福岡市内線一次廃止時に全車が廃車となりました。北九州線用の車両については、2000年の路線廃止に伴って全廃となっています。ただし、福岡市内線の車両は広島電鉄、熊本市交通局、筑豊電気鉄道へ、北九州線の車両も筑豊電気鉄道へ譲渡され、現在でもその姿を見ることが出来ます。