西日本鉄道3000形は2006年3月、600.700形の代替車としてデビューした西鉄初のステンレス車両です。(ただし個性的な先頭部分には普通鋼が用いられています。)
3D車ですが転換式クロスシート(車端部にはロングシート)で急行用車両として位置づけられます。2連と3連という短編成で先行デビューしたのが今時の大手私鉄としては珍しいといえるでしょう。制御装置はVVVFインバータ制御(IGBT素子)ですが、3連用及び5連用M1車に関しては、トリプルモードを採用しました。トリプルモードとは、通常走行時の1C2M-VVVF制御の他に、1C4M-VVVF制御、CVCF制御と3つの制御モードをもたせることで、インバータが1群故障した時またはSIVが故障した時においても制御を切り換えることで健全なインバータが使用可能となるシステムです。なお、その際においても2.5km/h/sの加速度を維持しつつ、回生ブレーキ有りで営業走行を継続できるという頼もしいシステムです。集電装置もシングルアーム式になりました。