3700系は、1957年から、旧型車両の走行機器を流用して製造されました。
3700系は搭載する制御装置が間接非自動であることにちなんで「HL車」と呼ばれます。新たに軽量車体(全金属製2扉標準車体)を導入しましたが、性能面では旧式のままです。
通常の編成(MT比1:1)では、最高速度は平坦線で85km/h程度しかでません。
最初の2編成(モ3701-モ3702・モ3703-モ3704)は全電動車編成で、低出力をカバーしようとしたのですが、これもMT編成に改められました。
なお登場時はロングシートでしたが1960年代後半に転換クロスシート化しています。
また種車から流用した台車は、多種多様でしたが、1978年以降D-16やD-18に振り替えられ標準化が図られました。
3790系は1927~28年にかけて製造された旧西武のモハ550形+クハ600形です。川崎造船所の私鉄向け標準形車両で、「川造形」とも呼ばれます。
1964年。西武鉄道から 東濃鉄道に転出、モハ110形-クハ210形として再デビューしました。
しかし1974年。東濃鉄道は駄知線を廃止。名鉄がこれを譲り受けることになります。
名鉄では1,500V線用HL車に3700番台が付与されていたことから、3790系(モ3790形-ク2790形)を名乗ることになりました。
導入後は名鉄築港線の専用車両として運用され、1985年に廃車となりました。