2600系は片側4扉の通勤形車体にクロスシートを備える日本初の車両です。
1970年に4連×2 2連×2 計12両が製造されました。
当初は大阪線用ロングシート車の2410系と同様ラインデリア車でした。
駆動装置はWNドライブ。モータはMB-3110-A (155kW)。
制御装置はABFM-214-15-MDH(抵抗制御:1C4M)です。ブレーキはHSC-D。
台車はKD-66(シュリーレン式空気ばね)が基本となります。
なおトイレはク2700、サ2650形に設置されています。
1979年に冷房化されパンタグラフが下枠交差式に交換されました。
1989年から車体更新工事を行いましたが団体列車での使用を考えクロスシートのまま残されました。
2002~04年に廃車。
2680系は近鉄一般車では初の冷房車両。1971年に3連×2本の計6両が製造されました。
2600系に準拠したクロスシート車でク2780形にはトイレが設置されています。
冷房装置は三菱製のユニットクーラーCU-14形を5台設置します。
足回りは1971年に廃車となった10000系「ビスタカーI世」からの流用です。
主電動機はMB-3020-C (125 kW)、制御装置は1C8M制御のABF-178-15MDH電動カム軸式(抵抗制御)です。
台車は新造のKD-72系。1991年に車体更新が行われロングシート化されました。
2600系と同じく青山越えが可能ですが、富吉区に配属されほぼ名古屋線で使用されました。
2001年に83Fが鮮魚列車(三代目)に改造されています。こちらは2020年に姿を消しました。