12000系は1967年に登場しました。Mc車の運転台後部にスナックコーナーを設置したことからスナックカーとよばれます。
当初、ビュッフェ営業を行ないましたが、1983年から車内販売準備室に改造しています。
貫通形ではありますが、幌にカバーを取り付けるとともに前照灯を埋め込み式とするなど貫通形を意識させない先頭デザインとしました。このコンセプトは現在にまで引き継がれています。
Mc-Tcの2両編成で、01~10Fの20両が在籍しました。2000年を最後に全車廃車となりました。
12200系は1969~77年に登場しました。12000系スナックカーの発展型で新スナックカーとも呼ばれますが、21Fからはスナックコーナーは設置されていません。
2両編成を基本とし、制御器はABFM-254-15MDHA 電動カム軸式抵抗制御器、主電動機はMB-3127-Aと12000系と変わりません。ただ120km/h運転に対応するため台車はKD71系に変更されています。
需要増によって中間車が増備され、4両固定編成や6両固定編成が組成され近鉄特急車の中では最多の166両を数えます。