京阪2000系は、1959~66年に18m級3ドア車体の本格的な通勤電車として100両が製造されました。
全電動車方式にモノコック構造の軽量車体を組み合わせた高加減速性能(起動加速度4.0km/h/s、減速度4.5km/h/s)を持ち、制御器についても超多段制御で回生ブレーキまでついています。
台車には、当時の通勤車としては珍しい空気バネを採用しました。
「スーパーカー」の愛称は伊達ではありません。
しかし、京阪線の1500V昇圧に際し、制御器の昇圧対応が困難であったことに加え、冷房化までは無理ということになりました。
よって車体や装備品を可能な限り再利用して昇圧に対応した新型車両に作り替えることになりました。
こうして、1978年から2000系は、2600系へと改造(代替新造)され、1982年までに消滅することになるのです。