京阪5000系は1970年に、日本初の多扉(5扉)車として登場しました。
朝ラッシュ時は5扉、日中は一部ドア部分に座席が下降、3扉での運用も可能です。
アルミ合金製車体であり全電気指令式ブレーキ(HRD-1D)を採用するなど初ものづくしでした。
制御器は、東洋製のACDF-H4155-585A・B。1C4M構成の電動カム軸式抵抗制御器です。
600V時にはABとも同じ動作をさせ、1500V昇圧時には高圧車(A搭載車)と低圧車(B搭載車)でペアを組み、モータを直列接続する親子方式で昇圧を乗り切りました。
70~80年に、7連×7本=49両と事故代替車1両の計50両が製造されました。
98~2001年のリニューアルでは、5000形Mcを中間電動車(5100形)化、編成を組み替え、全編成が7連に固定されています。
同時に抵抗制御を改め、界磁添加励磁制御に変更され1C8M方式に変更されました。
またブレーキも優先的に回生ブレーキを効かせる HRDA-1へ改められています。
2021年1月、終日3扉車としての運用となり、同年9月その姿を消しました。