500系はJR西日本が最高速度300km/h以上での営業運転を期して計画・設計、
1996~98年に、16連×9本の計144両が製造されました。
ただ高速性能を追求したがために、居住性の問題とともに、
先頭車の定員が大幅に減ってしまうということになってしまいました。
また哀しいかな、この高速性能も東海道新幹線内では発揮することができず、
とりわけJR東海にとっては定員の違いは大きな問題となってしまいました。
2007年。N700系が登場すると、これに置き換わる形で500系は8両編成に短編成化のうえで山陽新幹線区間限定の「こだま」に格下げされることになりました。
これがV編成です。
2010年2月限りで「のぞみ」からは撤退した500系は、V2からV9の8編成に改められました。最高速度も285km/hに改められ、オリジナルの翼型パンタグラフは撤去され、2・7号車にはシングルアーム型パンタグラフ (WPS208) が新設されています。
なおV編成は全車普通車で座席は2×3ですが、
指定席車である6号車(元グリーン車516形改造の526形7200番台)のみ2×2となっています。