221系は20m級のスチール製車体に両開き3ドアという、近郊形としてはオーソドックスな電車ですが、とにかく窓が大きい。明るく快適な車内であることに加えて、高速走行性能も評価されたのでしょう。JR東海の311系を抑えて、堂々のローレル賞受賞を果たしました。
デビュー当初は、221系が来たら、ガッツポーズが出ました。思えば青春18切符の価値を一気に高めた功労者であると思います。
平成1年4月から東海道山陽線、関西線などで活躍。わずか3年ほどで総数474両という大量増備となったのもその人気ゆえでしょう。
またその完成度の高さゆえかもしれませんが、20年経った今もあまりいじくられることもなく、路線ごとの変化もないに等しいのが少し寂しいところです。もっとも、MMユニット系と1Mユニット系の2種類のグループがあるにはあるのですが…。そんなわけで奈良電車区の221系でグループを代表させて頂きます。