901系は、JR東日本が次世代の通勤電車を製作するにあたって、
様々なテストをすべく作られた試作車系列でA(川重),B(東急),C(川重)+(大船工)の仕様が異なる3編成が製造されました。
すべてインバータ制御ですが、各編成に別のタイプのインバータが搭載されました。
A編成ではパワートランジスタを使用した個別制御。
B編成は高耐圧小容量のGTOによる2レベルインバータで個別制御、
C編成は低耐圧大容量GTOによる3レベルインバータで4個一括制御
という具合で様々な方式が試されました。
競わせた結果を量産車に活かそうというわけです。
とはいえ好き勝手に競わせたわけではありません。
明確なコンセプトがありました。
重量半分、コスト半分、寿命半分です。
このコンセプトが正しかったか否かについてはさておき、
H4.3にデビューした901系は、H6.1から 209系900番台に量産化改造され、 H19.10~H20.1にかけて廃車されてしまいました。
予定通りとはいえ15.6年という寿命はやはり短すぎるような気がします。