HC85系はハイブリッドシステムを搭載した新世代の非電化区間用特急車両です。
自動車と同様、各車に搭載されたエンジンで発電し車載蓄電池とモーターを併用した駆動システムとなっています。
従来のようにエンジンの回転を車輪に伝える構造ではないので 変速機や推進軸といった気動車特有の機構がなくメンテナンス面でも有利です。
またブレーキ時にはモーターを発電機として利用する「回生ブレーキ」を使用します。
よってHC85系は気動車を表す「キ」ではなく「モ」と表記され電車として区分されています。
2019年に試験車両としてD1編成を製造しました。
長期試験の後、2022年より量産車を導入 特急「ひだ」「南紀」用として2022年7月より営業運転を開始しました。