1010系は京阪神急行電鉄(~73年)の神戸線向け初期高性能車として1956~62年に35両製造されました。
軽量車体,WNカルダン駆動,発電ブレーキなど,多くの新機構をした試作車1000系をベースにモータを90kw×4にパワーアップ、オールMの強力編成でデビューしました。(のちT車も加えられています。)
宝塚線用となる1100系は51両製造されました。経済性を重視した1M1T編成となります。
初期車はともに2扉ロングシート車として製造されましたが、1958年製の1108以降、1959年製の1030以降3扉となりました。
また、2扉車についても1966年から3扉車に改められています。
1967~69年に昇圧改造、1300系と同様にMM'ユニット化、制御器を東芝PE-22Aに交換しました。
ブレーキ装置もAMC-DからHSCへと改めました。1976年には一部冷房改造されました。
最後は伊丹線、箕面線で活躍、1989年に廃車されました。4連×2が能勢電鉄に譲渡されています。
81~83年に撮影したものです。