広島電鉄350形は、1958年3月に宮島線直通用として導入された850形がその前身です。851~53の3両がナニワ工機で新製されました。直通運転用として先行導入された550形551をパワーUPし、最高速度を60km/hに引き上げた車両です。しかし空気ブレーキのみであったことから、市内線へ転用、1971年に350形と改められました。菱形パンタグラフにその名残が感じられます。
600形(601~03)はもと西鉄北九州市内線の500形です。
1948~49年に12両が汽車会社で製造されました。
全長13m。当初、3ドアでしたが、1952年に2ドア化しました。またこのとき車体の前後を絞り、モータも45kW×2個に変更されました。
広島電鉄へ譲渡されたのは1976年です。この際3ドアに復帰しています。事故廃車の603以外は1984年に冷房改造(CU77A:21,000kcal/h×1)され、併せて方向幕の大型化、台車の交換などが行われています。2001年に601号が廃車、現在、602号のみ運用中