5000系は2018年から、通勤客を想定した有料の座席指定列車「京王ライナー」用に製造されました。
総合車両製作所の軽量化構造ステンレス車両「sustina(サスティナ)」がベースですが曲面を多用した立体的なデザインの前面形状が特色です。
座席指定列車として使用される際はクロスシート、それ以外はロングシートとなるデュアルシートを備えますが、
これをコントロールするのは三菱電機製の伝送指令システムK-TIMS(Keio Train Information Management System)です。
サービス機器への指令のみならず力行・制動などの主要機器への指令も一括管理して制御する優れものです。
VVVFインバータ制御装置はハイブリッド素子による日立製VFI-HR2820Wを採用しました。
また車上蓄電池システムにより、ブレーキ時に発生する回生電力を蓄電池に充電し、走行時の電力として、また、停電時にはこれで自力走行することも可能としました。
なお新5000系には30番台しかありません。これは9000系30番台が都営地下鉄乗り入れ車であることに倣ったものと思われます。